医用画像基盤モデル開発
研究代表者:花岡昇平
本研究の目的は、医療従事者の補助や代理を行えるような汎用的な医療AIを開発することです。その中核となるのが「マルチモダリティ」「全身が対象」「三次元の医用画像を入力とする」という3つの特徴を兼ね備えた基盤モデル (foundation model) です。基盤モデルとは、さまざまな医療応用の土台となる共通のAIモデルのことです。
画像や文章、音声などを組み合わせて処理できる大規模な一般向けのマルチメディア基盤モデルと同様に、本モデルは多様な医学領域のアプリケーション (visual question answeringや臓器抽出、病変検出など) を実現するために利用できる、基盤となるモデルを作成します。
医用画像からの異常検知、診断レポートの自動生成などへ将来つながる、基礎的な技術を確立できることを期待しています。

本研究は科研費・基盤研究(B)「全ての放射線科医用画像を解釈する基盤モデルの開発」として採択されています。